育児にまつわる「知りたい!」をご紹介

色々悩む離乳食。いつから?献立は?実はそこまで難しく考えなくて大丈夫なんです!

母乳やミルクの育児にも慣れてきて、そろそろ離乳食の時期が到来。
でも実際離乳食となると、
 一体いつからはじめればいいの?
 どんなメニューからはじめればいいの?
 これであってるの?
などなど、初めてのことなのでママも不安だらけ。
そんな離乳食なのですが、そこまで難しく考えなくても大丈夫なのです。
離乳食のこと、またはじめるタイミングやはたまた海外の離乳食事情までご紹介します!

目次

赤ちゃんの離乳食。どうして必要なの?

産まれてからこれまで母乳かミルクしか口にしなかった赤ちゃんがいよいよ離乳食デビュー!
ですが、離乳食っていったい何のために必要なのでしょう。
それは、一言でいうと、「自ら食べ、生きる力を育むための第一歩」として離乳食は重要な役割を持っています。
そう考えると親離れして一人の人間として生きていくための第一歩とも言えるのですね。

そして具体的には以下の役割があります。

消化器官、消化機能を発達させる

離乳食を食べることで唾液が増えると共に胃腸が発達。
その後の「食事」へつなげていくための身体づくりを促します。

母乳やミルクでは足りない栄養素を補充する

赤ちゃんの成長に伴い、母乳やミルクだけでは栄養が足りなくなってきます。
その栄養を補うためにも離乳食は重要なのです。

「食べる」という行為への意欲をつける

食べる行為自体に興味を持たせ、その後の食への世界へといざないます。
食育の第一歩が離乳食なのですね。

離乳食はいいつから始めればいいの?開始するタイミングの見極め方

離乳食をはじめるのはそろそろかな、とは思っていてもそのタイミングは迷うところではあります。
大体の目安として厚生労働省が示しているのは「生後5~6か月」となっています。
ですが、赤ちゃんの発達はそれぞれ。
なのでここでは離乳食をはじめる際の目安をご紹介します。

<離乳食スタートの際の赤ちゃんの目安 チャック項目>
・生後5~6か月になった
・歯がはえてきた
・首が座り、支えがあれば一人で座ることができる
・大人が食べているのを見ると食べたそうにするorよだれを出す
・口にスプーンを入れた時に押し出さない
・母乳やミルクでは足りなさそう
・生活リズムが整っている
・体調やご機嫌が良い

以上で4~5個程度該当するものがあればそれは離乳食をスタートしてもいい目安かもしれません。

離乳食はその後どう進んでいくの?

トロトロの飲み込む程度のものからスタートする赤ちゃんの離乳食。
その後、大体いつ頃どのように進めていくのでしょう。

<離乳食の過程と赤ちゃんの月齢>
ゴックン期 (生後5~6か月頃)
モグモグ期 (生後7~8か月頃)
カミカミ期 (生後9~11か月頃)
パクパク期 (1歳~1歳半)

ゴックン期はまだ栄養の8~9割が母乳やミルクからの摂取なのに対し、パクパク期には栄養の8割以上が食事からの摂取になります。
この半年~1年間で赤ちゃんの消化機能は発達し、生活にも大きな変化があるのですね。

いざ離乳食!まずは10倍粥からスタートしましょう!

日本では大半の赤ちゃんがまずお米をやわらかく炊いてお湯でのばした10倍粥から口にすることをスタートします。

10倍粥とは

ごはんをトロトロに煮てお米の粒感を感じないくらいの半液状にしたお粥。
適度なとろみがあり、お米自体の味もやさしいほのかな甘みを感じるものなので、これまで母乳やミルクしか口にしていなかったベビーでも最初からいやがらずに口にしてくれるメニューです。

10倍粥レシピ 材料と分量

<お米から作る場合>

お米1:水10

<炊いたご飯から作る場合>

ご飯1:水5

以上の比率を覚えておきましょう。

10倍粥レシピ 作り方

<お米から作る場合>

  1. 米は洗って30分〜1時間ほど水につけて置いておく
  2. 小さめの鍋に米と分量の水を入れて、強火にかける(蓋はしない)
  3. 沸騰したらすぐに弱火にして、吹きこぼれに注意しながら30分炊く(蓋は少しずらしておく)
  4. 火を止めたら10分ほど蒸らす(蓋は完全に閉める)
  5. 粗熱がとれたら、裏ごししてトロトロのペースト状にする

吹きこぼれやすいので要注意。最初は水の分量を調整しながらお好みのトロトロ感に仕上げましょう。

<炊いたご飯から作る場合>

  1. 小さめの鍋に、ご飯と水を入れて弱火にかけ、30分ほど加熱する(焦げ付かないように時々混ぜる)
  2. 全体にふっくらしたら火を止め、蓋をして7〜8分ほど蒸らす
  3. 粗熱がとれたら、裏ごししてトロトロのペースト状にする

お米から作るよりも簡単です。

その他にも専用の調理器具を使って電子レンジで作る方法や大人のご飯と一緒に炊飯器で炊く方法などもありますので、作りやすい作り方を探しましょう。

10倍粥の保存は製氷皿(製氷器)がおすすめ!

毎回離乳食のたびに10倍粥を作るのは大変です。
なのである程度まとめて作り、冷凍保存することをおすすめします。
その時に大活躍なのが100円均一でも売っている氷を作るための製氷皿。
あの一区画がちょうど赤ちゃんの離乳食の一回の量にピッタリなのです。
もちろんお粥以外の離乳食のメニューにも使えるので1つは持っておきたいアイテムです。

離乳食でお米を与えるのは珍しい!?
海外の離乳食事情を知ったらもっと気が楽になる!

丁寧に時間をかけて10倍粥を作るのが日本の離乳食の常識、となっているところもありますが、ちょっと目を外に向けてみると、離乳食事情は世界各国様々です。

各国、その国の主食にあたる食材が離乳食初期の材料としてはポピュラー

主食としていますので最初の離乳食としてお粥が多いのに対し、アメリカやイギリス、オーストリアはシリアルが主食のため、離乳食もシリアルをふやかしたものを与えることが多いそうです。
ドイツではジャガイモのすりつぶし、インドネシアはバナナを与えることが多いとのこと。離乳食一つにとっても各国の文化はそれぞれなのですね。

市販のベビーフードとの付き合い方

日本では離乳食は手作りする家庭が多いですが、世界の先進国の多くはベビーフードを多く利用しています。
外出先のみでなく、自宅でもベビーフードの利用率は高く、種類も豊富。味付けも塩や砂糖不使用のものも多いため、手作りは全くせず離乳食はすべて市販頼み、という家庭も少なくありません。肩の力を抜いて離乳食と付き合っていくのもいいですね。

そもそも「離乳食」という考え方がない国も!?

トロトロのペースト状の離乳食。母乳からミルクへの過渡期としてとても重要な存在ですが、いきなり固形物を与える国も意外と多いのです。
イギリスなどでは、やわらかく火を通した野菜などを手づかみでベビーに与えるママが多く存在します。
このやり方は赤ちゃんの月齢や体調・タイプなどによっても向き不向きがありそうですね。でも正直ママは離乳食を作る手間が省けてちょっと嬉しいかも!?

まとめ

ベビーの成長への一歩、離乳食。未体験の離乳食に戸惑うママ・パパも多いかと思いますが、そこまで難しく考える必要はないようです。
初めて食べ物を口にする赤ちゃんの姿は感動もの!
赤ちゃんとの離乳食生活、ぜひ楽しんでみてくださいね。