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赤ちゃんの「おしゃべりしたい!伝えたい!」を育む親の関わり方②〜1歳から2歳頃〜

1歳が近くにつれて少しずつ単語らしい言葉を発するようになってきた赤ちゃん。

1歳から2歳までの間はだんだんと会話ができるようになってくる時期です。

単語を発する、ということから会話する、ということは声を発することがコミュニケーションへと変わってくる、ということです。

赤ちゃんは初めて覚える言葉を使ってのやり取りに夢中になることでしょう。

そんな赤ちゃんの「伝えたい」という気持ちを受け取ってあげ、さらに意欲を伸ばすパパママの関わり方についてご紹介します。

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目次

1歳頃の赤ちゃんの様子&意欲を伸ばす親の関わり方

「赤ちゃん」から「子ども」へ。これまで溜め込んできたものが一気に出始める頃です。

1歳頃の赤ちゃんはあんよができるようになってきたり、食べ物も大人と同じようなものを食べるようになったり、というように「赤ちゃん」から「子ども」へのちょうど過渡期といってもいい頃にあります。

脳も1年をかけて急成長しているので、その中で色々なことを吸収し、頭の中に蓄積しています。

言葉が出るのは一朝一夕のことではありません。

その1年間溜め込んできたものが一気にドバーっと出てくるのです。

それがちょうどこの頃から、ということです。

1歳頃の赤ちゃんは簡単な言葉を理解し少しずつ単語を発するようになります。

「○○ちょうだい」や「どうぞ」などといった簡単なやり取りの単語を覚え意味を理解します。

また、自身では「ママ」や「マンマン」、「パパ」などといったように簡単な単語を発するようになります。

具体的な単語ではなく、「あーあ」や「ブブ」など、喃語のような言葉が何かを指していっていた、というようなケースもあるかと思います。

また、ママのこともパパのことも「ママ」と呼んだり、動物全てを「ワンワン」と呼んだり、というように一語で示す範囲が広く、細かい区別はまだありません。

1歳頃の赤ちゃんの「話したい欲」を育む親の関わり方

ものの名前を積極的に教えてあげましょう。

赤ちゃんが見ているものや触っているもの、食べているものなど、赤ちゃんと関わっているすべてのものに名前があることを教えてあげましょう。

例えば、道で犬を見かけたら「ワンちゃんいたねー」とか、おにぎりを食べている時に「おにぎりおいしいねー」などといったように生活の中で積極的に話しかけてあげましょう。

そのうちに赤ちゃんもママの真似をして言葉を発することでしょう。

何か言葉を発したらあいづちをうって言い返してあげましょう。

赤ちゃんが言葉を口にしたらうなづきながら赤ちゃんの言葉を復唱してあげましょう。

赤ちゃんが「アーアー」と言ったらママも「うん、アーアーだねー」と言った具合です。

その中で赤ちゃんは言葉が伝わった、という満足感と快感を得ます。

その繰り返しの中で自然に言葉を使ったコミュニケーションへの興味を高めていくのです。

1歳半頃の赤ちゃんの様子&意欲を伸ばす親の関わり方

1歳半頃の赤ちゃんは言葉とその意味がだんだんと理解できるようになってきます。

この頃の赤ちゃんはだんだんと話す単語の数が増えてきます。

そして、その言葉の意味もだんだんと理解しだします。

絵本を見ている時に「うさぎさんはどれ?」と聞くとうさぎさんを指差して見せたり、「ボールとって」と言うとボールをとってきたりします。

単語とその意味を理解してくる時期です。

1歳半頃の赤ちゃんの「話したい欲」を育む親の関わり方

言葉とその意味を理解しつつある赤ちゃんにはできるだけ色々なものを見せてあげ、その名前を教えてあげましょう。

赤ちゃん自身も言葉に興味がわいてきた時期なのですぐに多くのことを吸収します。

この時期になるべく多くの語りかけをすることでこの先の言葉の発達に差が出ると言われています。

ただし気をつけたいのは、赤ちゃんが興味もないのに親の方だけで半ば無理に覚えさせようとすること。

赤ちゃんの行動は全てが赤ちゃん自身の興味ややる気が原動力です。

赤ちゃんの様子をよく見て接しましょう。

2歳頃の赤ちゃんの様子&意欲を伸ばす親の関わり方

2歳頃の赤ちゃんは二語文を話せるようになり、意思疎通も言葉でできるようになってきます。

この頃の赤ちゃんは「ワンちゃん、いる」などと言うように単語を二語組み合わせた言葉(二語文)を話し始めます。

こうなってくると少しずつではありますが、親との意思疎通も会話でできるようになってきます。

「抱っこ、して」や「いちご、食べる」など、言葉に意思や要求を乗せて伝えることができるため、パパママもただ泣いていただけの赤ちゃんからコミュニケーションが取れる相手へと変わっていくのでだんだんと育児が楽になってきた、と感じることでしょう。

ただ、脳も発達し、要求も細かくなってくることもあるので大変な場面もあるかと思います。

ですが、まだ未熟な言葉で話しかけてくるお子様の様子はとてもかわいいものです!

2歳頃の赤ちゃんの「話したい欲」を育む親の関わり方

二語文は言葉の発達の中で必ず通る道。

まだまだ未熟な赤ちゃんの会話力を親が簡単な二語文を作って語りかけることで覚えさせてあげましょう。

「ご飯、おいしいね」「ご飯、食べたいね」など、簡単な言葉から始めること。

そして、それに対する返答ができたら理解できた赤ちゃんをきちんと褒めてあげること。

そんなことの積み重ねで赤ちゃんは「もっとおしゃべりしたい」と思うのです。

1歳から2歳の頃の言葉の発達は個人差があります。

この頃の言葉の進み具合は赤ちゃんによって大きく差がでるもの。

話す、と言うことは大人と同じように赤ちゃんの性格にもよるところが多いのです。

おしゃべりな子もいれば、口数が少ない子もいます。

この時は赤ちゃんがどれくらい話すかと言うことよりもパパママが話すことがどれくらい理解できているか、ということを見てあげるようにしましょう。