赤ちゃんが安心して眠る「おひなまき」って?その効果や注意点をご紹介
「おひなまき」って知っていますか?
「おひなまき」とは、赤ちゃんを布(ブランケットやバスタオルなど)でぎゅっと包んであげること。
日本だけの文化かと思いきや、海外にもベビーラップなどという名前で手軽におひなまきをできるグッズなんかも売っているほど、実はメジャーな方法なのです。
うまれたばかりの赤ちゃんにこの「おひなまき」はとってもオススメの育児方法。
「おひなまき」をすることのメリットや注意点をマスターし赤ちゃんとの生活にぜひ役立ててください。

「おひなまき」ってどんなもの?
生まれる前の赤ちゃんは、ママのお腹のなかで丸くなった状態で過ごしています。
約10ヶ月過ごしたママのお腹から出てくると、赤ちゃんはお布団の上にまっすぐに寝かされ、これまでとはまったく違った環境で過ごすことになります。
そんな生まれたばかりの赤ちゃんをおくるみやバスタオルやブランケットで巻いてあげ、赤ちゃんがママのお腹のなかにいたときと似た姿勢をつくってあげることを「おひなまき」と言います。
そのため、多くの赤ちゃんが安心して泣き止んだり、ぐっすり眠ったりするといわれているのです。
海外では、赤ちゃんをおくるみで巻くことは「スワドリング」と呼ばれ、広く受け入れられているようです。
実際におひなまきをすると赤ちゃんが落ち着いて泣き止んだり、すやすやと眠ってくれるという声がとっても多いのです。
「おひなまき」の効果
赤ちゃんに安心感を与えてくれます
おひなまきをすると、赤ちゃんはおくるみにギュッとくるまれて、ママのお腹の中にいたときのように丸まった姿勢になります。
そのため、安心して落ち着くことができるといわれています。
モロー反射を防ぐ
生まれたばかりの赤ちゃんには、モロー反射と呼ばれる原始反射があり、両腕を広げたり足をビクッと痙攣させたりすることがあります。
モロー反射が起こると、赤ちゃんが起きてしまうことがあるので、寝かしつけで苦労して寝てくれたのに、びくっとして起きてしまったなんてショックな出来事が、新生児ママなら一度や二度はあるはずです。
おひなまきをして身体を固定しておくと、しっかり包まれているのでモロー反射を防ぐことができます。
そのため赤ちゃんの眠りが邪魔されることがなく、赤ちゃんの睡眠が細切れになることを防げます。
なんといっても赤ちゃんがぐっすり眠る
おひなまきの最大の効果が、おひなまきにするとぐっすり眠る赤ちゃんが多い事!
出産直後のママは出産のダメージに加え、慣れない赤ちゃんのお世話や頻回授乳で、くたくたになっていることも多いでしょう。
赤ちゃんがぐっすり眠ってくれる時間があれば、ママの身体も休まります。
赤ちゃんが寝てくれず困っているママは、是非おひなまきにチャレンジしてみるとよいかもしれませんね。
「おひなまき」を始める前に気をつけたいこと
赤ちゃんも安心できて、ゆっくり寝てくれるなんて、ママの大きな味方になりそうなおひなまきですが、赤ちゃんをグルグル巻いて固定するなんて、大丈夫なの!?ちょっと心配なママもいるはずです。
まだ体温調整が未熟な赤ちゃんなので、おひなまきをすることで赤ちゃんが暑すぎないようにだけは、しっかりと気をつける必要があります。
暑い時期は特に熱中症の危険もありますし、赤ちゃんを温めすぎることで、SIDS(新生児突然死症候群)を引き起こす危険があるという説もあるようです。
おひなまきのおくるみの素材をメッシュや通気性の良いものにしたり、室内の温度や湿度の状態もよく気を配ってあげてください。
また、おひなまきのやり方は自己流ではなく、正しいやり方で赤ちゃんの成長を妨げないように行ってあげてくださいね。
「おひなまき」は育児に励むママの味方
赤ちゃんが安心してくれて、ぐっすり眠ってくれる手助けをしてくれるおひなまきは、正しい知識とやり方で行えば寝かしつけで苦労して、睡眠不足で悩んでいるママの力強い味方になってくれそうです。
赤ちゃんに安心の素材や、かわいい色柄のおくるみやおひなまきアイテムもたくさん出ているので、お気に入りの品でチャレンジしてみたいですね。