食べない!作るのが面倒!進め方は?など「離乳食」のお悩みや迷いについて解説!
赤ちゃんが5〜6ヶ月になって離乳食を始めたのはいいけれど、なかなかスムーズに進まない。
パクパク食べてくれることを想像していたけれど、実際にはそう簡単ではないみたい。
など、離乳食にまつわる初めての体験に四苦八苦するママパパも多いのではないでしょうか。
嫌いなものでも無理に食べさせたらいい?どうやって進めたらいい?などといった、多くのママパパが持つ離乳食の気がかりお悩みについて解説します。
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あまり食べない子でも時期が来たら2回食や3回食に進めた方がいい?
離乳食を開始後、あまり好んで食べない子って意外と多いのをご存知ですか?
「母乳やミルクを飲むこと」は生まれつき備わっている本能とも呼べるものですが、「食事をとること」は練習して後天的に獲得していく能力です。
食べる量が少なくても、練習する機会を増やすために2回食や3回食の時期が来たら食事の回数を増やしていくことをおすすめします。
目安としては、2回食は離乳食を開始て1ヶ月経った頃から、3回食へは9ヶ月頃からが目安となります。
食べる量を増やす時のポイントは「食事の時間を空腹の状態でむかえる」ということ。
決まった食事時間の前にはなるべく授乳は控え、また、お腹が空くようにするためにも日中はできるだけ体を動かしてあげることも効果的です。
好き嫌いがあるのですが、嫌いなものでも無理やり食べさせた方がいい?
食べること自体はスムーズでも決まった食べ物を拒否することは多くのお子さんで見受けられることです。
とはいえ、味が嫌い、とか、食感が嫌い、というよりも離乳食の頃は食べ慣れていない、ということが拒否する理由であることが多いのです。
離乳食の初期や中期はすべての食材を食べる、ということよりも食事が楽しい、というように感じることが大切です。
また、後期になってもまだ嫌いなものを無理に食べさせる必要はないかと思います。
その苦手な食材はまた別の機会に味付けや調理法を変えて与えてみるようにして見てください。
それでも嫌がる時は他の食材でその苦手食材の分の栄養を補って。
一番避けたいのは嫌いなものを無理に食べさせようとしてお子さんが食事自体を嫌いになることです。注意してあげたいですね。
離乳食作りがとにかく面倒!簡単なメニューじゃダメなの?
数多く出版されている離乳食のレシピ本。
どのママも一冊は持っているのではないでしょうか。
その本をみるとどのページも凝った離乳食メニューがずらり。
10倍がゆでも面倒だと感じたのに、こんなに凝ったもの作れない!というママ・パパ。
大丈夫、安心してください。
離乳食は大人の食事に以降するための、いわば「橋渡し」的な存在です。
なので離乳食専用の凝った料理を用意する必要はありません。
大人の料理の味付け前によける、または食材をやわらかめに茹でる、というだけでも十分なのです。
また、毎日の手間をなるべく避けるため、フリージングやベビーフードの利用などもあわせて行うと良いでしょう。
市販のベビーフードは子どもの味覚が育たないって本当?
そのまま食べられる市販のベビーフードは外出時にもサッと与えることができてとても便利ですよね。
その市販のベビーフードを毎日のように与えていると味覚が育たない、ということを言う人がいますがそれは本当なのでしょうか?
そもそも、そのまま食べられるタイプのベビーフードは高温加圧で調理されているため、味が均一になりやすい傾向があります。
家庭で調理したものと比べてそれぞれの食材の味が感じられにくいのはその調理法のせいなのです。
なのでできたらベビーフードと合わせて茹で野菜などを混ぜ込んだりというようにアレンジすることもおすすめです。
味覚の発達の件ですが、ベビーフードを利用する約1年の間に一生の味覚がすべて決まる、ということはないのであまり心配しすぎる必要はありません。
手作りの離乳食にこだわり、ママがイライラしているよりも市販のベビーフードを利用しながら楽しく食事の時間を過ごすことの方が何倍も大切です。
また、海外では日本のように離乳食を手作りすることは少なく、ベビーフードもたくさんの種類がスーパーに並んでいるのが一般的。
ベビーフードだとかわいそう、とか、味覚に支障をきたす、といったことよりももっと大切なことに目を向けましょう。
赤ちゃん用のお菓子ってすすんで与えていいの?
結論から言うと1歳未満の赤ちゃんにおやつ(間食)は必要ありません。
1歳以降もおやつは3回の食事では補えない栄養を取るための「第4の食事」と言う位置づけ。
なので大人が食べるようなお菓子や嗜好品はすすんで与える必要はないですし、できたらなるべく与えないようにしましょう。
赤ちゃん用のお菓子もたくさんの種類が売っていますが、それを毎日の日課のように食べることはあまりおすすめではありません。
お子さんによってはお菓子には中毒性があり、毎日与えているとどんどん食事よりもそっちばかり食べてしまう、ということになる場合もあります。実際に「お菓子しか食べないのよ」と悩むママも多いです。
とはいえ、絶対に禁止、としているのもいずれ無理が出てきます。
毎日の日課として食べるのではなく、例えばお出かけの時だけ、というように与える理由がある場合にのみとっておきの楽しみ、という形で与えるのが良いでしょう。
その際はお菓子には糖分が多く含まれていることが多いのでくれぐれも虫歯にならないように気をつけてくださいね。
離乳食は悩みがつきないもの。あまり肩ひじはらずに赤ちゃんとの食事を楽しみましょう。
離乳食は作るのも与えるのも初めての経験。
色々疑問点があったり慣れないことに戸惑うこともあるでしょう。
ですが、いつまでたっても食べ物を食べない子どもなんていません。
極論ですが、放っておいても子どもはいつか食事を始めるのです。
なので離乳食も「こうしなければいけない」とか「こうなったら失敗だ」というようにあまり固定概念にとらわれすぎず楽しんで取り組むことが大切です。
赤ちゃんもママパパが怖い顔をしてスプーンを持っていたら食事する気も無くなっていきますよね。
なるべく楽しく笑顔で毎日の食事時間を過ごすことを心がけましょう!