赤ちゃんの免疫ってなに?いつから身につく?なくなる時期やその役割
赤ちゃんはママからもらった免疫がある間は絶対に病気にかからないと思っていませんか?
でも実は違うんです。
ママの免疫が切れる時期と言われている生後6ヶ月未満でも感染症にかかることはあるし、6ヶ月超えたら免疫がゼロになるわけでもありません。
何かと疑問が多い赤ちゃんの免疫についてその役割や気をつけたいことなどをご紹介!
そもそも「免疫」ってなーに?
空気中にはウイルスや細菌などがたくさん浮遊してます。
その中で体に害を与えるウイルスや細菌が体内に入るのを追い出そうとしたり、体内に入ってきた時にたたかってくれる「抗体」を作るのが免疫の働きです。
体を害から守る重要な防御機能の一つなのです。
赤ちゃんはいつからママから免疫をもらってるの?
赤ちゃんはママのお腹の中にいるときに胎盤を通してママの持っている免疫をもらっています。
その免疫はママがその病気にかかった経験があったり、予防接種を受けて抗体ができているものだけになります。
お腹の中は無菌状態。そこから外界に出るときのために、お腹の中にいるときから準備しているのですね。
ちなみに、赤ちゃんが生まれてくるときには大人の約30%程度の免疫を持っていると言われています。
免疫の役割
では実際に免疫にはどのような働きや役割があるのでしょう。
役割1 ウイルスや細菌の侵入を防いだり追い出したりしてくれる
ウイルスや細菌は人間であれば誰の中にもすでにいるものです。
しかしそれ以外の、体の中に入っているウイルスや細菌を害があるかないか判別し、害があるものは追い出してくれるのです。
例えば、咳をすることでたんと共にウイルスや細菌を追い出します。
例えば、鼻水を出すことによりウイルスや細菌を追い出します。
免疫は体を守るためのバリアになってくれる働きそのものなのですね。
役割2 ウイルスや細菌とたたかってくれる
免疫が働いてもそのパワーは100%ではありません。
ときには免疫が働いてもウイルスや細菌が体の中に入ってしまうこともあります。
それを倒すために、免疫は「抗体」を作り出し体の中に記憶させます。
そしてその「抗体」は、また同じウイルスや細菌が体の中に入ってきたときにたたかって再度病気にならないように守ってくれるのです。
免疫と抗体、どちらもよく耳にする言葉だけれど、そのような仕組みがあるのですね。
赤ちゃんの免疫は成長とともにどう変化するの?
ママからもらった免疫は成長と共に減っていきますが、自分自信でも少しずつ免疫が作られます。
そして、ママの免疫が切れる頃には自分で作り出す免疫で体を自分自身で守ることができるようになってくるのです。
赤ちゃんってそうやって一つ一つママがいなくなっても大丈夫になり自立していくのですね。
ママからもらった免疫がなくなる時期っていつなの?
赤ちゃんの免疫は生後の日数経過と共にだんだんと減少していき、生後4〜5ヶ月頃に最も低くなります。
その代わり、生後6ヶ月頃くらいから赤ちゃん自身の免疫が高まっていくのです。
個人差もありますが、ママからもらった免疫がなくなるのは1歳頃と言われています。
ですが、赤ちゃん自身の免疫が徐々に高まりますので、あまり心配しすぎることはないのです。
免疫が切れると言われている6ヶ月未満の時期に気をつけたいことって?
6ヶ月未満の赤ちゃんは自分で作る免疫の量がまだ少なく、抵抗力が弱いので、できるだけ生活に注意してあげましょう。
例えば、
・人ごみなど、人がたくさんいるところには積極的に出かけないようにする
・ママやパパは手洗いやうがいを行い、なるべく家にウイルスや菌を持ち込まないようにする
・予防接種をきちんと受ける
上記だけでもママパパが気をつけてあげるだけで赤ちゃんの感染症へのリスクが低下するでしょう。
赤ちゃんを病気から守るために免疫の知識をきちんと持ちましょう
免疫について、知っていると知らないとでは病気へのリスクが異なると言ってもいいでしょう。
色々と用心することは大切ですが、あまり怖がりすぎなくてもいいということがわかると思います。
ママからの免疫がなくても赤ちゃん自身が免疫を作り出すだなんて、小さい体ながらなんだかとてもたくましいですね。
免疫をよく知り、赤ちゃんを感染症からできるだけ守ってあげましょう。