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【子育てと福祉(お金)比較〜日本vs北欧③】医療費補助も児童手当も手厚いサポートの北欧各国

ここまで
「妊婦健診・出産費用」や
「出産・育児休暇と手当て」
について日本と北欧を比較してきましたが、
今回は子どもの医療費と児童手当について。

子どもは体調を崩しやすいし
児童手当は毎月の生活にも関わってくる
ことだから気になりますよね。

気になる金額や制度内容について
ご紹介します。

目次

第3回・子どもは国の宝。医療費や児童手当で子育て家庭をサポート。

日本:医療費は小学生未満までが無料

日本では小学生未満まで
要するに、未就学児の医療費は
保険負担分は無料となります。

これ、ありがたいんですよね。

子どもって小さいうちが
体を壊しやすいので、この時期に
医療費がかからないのは
子育て世帯にとってとても助かるのです。

基本的には未就学児は
無料ということですが、
この医療費に関しては、
各市区町村で制度が異なります。

市区町村によっては中学生になるまで無料、
であるとか、
高校生まで無料、とか、
隣り合わせの市や町であっても
そのサポートは様々なのです。

高校生まで無料なんて、
なんてありがたいのでしょう。

海外に比べ子育て家庭への予算が圧倒的に少なかった日本

日本では2010年から
「子ども手当」の支給が開始され、
その後2012年から
「児童手当」として現在の手当の
スタートが切られました。

その背景としては、少子高齢化があります。

また、貧困子ども家庭の割合が
世界の平均よりだいぶ高いことがあります。


そんな中、特に問題視されたのがこちら。

日本政府が子育ての支援にかけている予算は、GDP比でスウェーデン3.21%、フランス3.00%、ドイツ2.22%に対し、日本は0.81%先進国中最も少ない国の一つとなっている。特に6歳以下の子どもへの支援額がOECD諸国平均と比べ非常に低いとOECDに指摘されている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E6%89%8B%E5%BD%93

諸外国に比べても圧倒的に子育てへの
支援金額が少なかったのです。

この差、結構衝撃ですよね。

そんな中、政府が決定した
子育て家庭への補助制度。

それが現在に続く
ありがたい「児童手当」なのです。

日本の児童手当おさらい

日本の児童手当月額(2019年3月時点)
0〜3歳未満・・・15,000円
3歳〜小学校終了前・・・10,000円
(※第三子以降は15,000円)
中学生・・・10,000円

上記の通りです。
これが3ヶ月ごとに振り込まれます。
正直、結構、いや、すごく
ありがたいです。

特に子どもが3人も4人もいる人には
さらにありがたいでしょうね。

だって、子育てって
意外にびっくりするくらいお金がかかる。

これに関しては日本政府に感謝です。

ありがとう鳩山政権、野田政権。

児童手当に関する法律より、児童手当の国としての目的

「次代の社会を担う子ども1人ひとりの育ちを社会全体で応援する」

未来の宝である子どもは
社会全体で育てていきましょう、
ということですね。

まったくもってその通り。

いずれ日本という国を支えてくれる
子どもたち。

子どもがいない国なんて滅びるだけですし
子どもが国を好きでいなければ
どんどん海外へ逃げていってしまいます。

そして、まずは子どもが
すくすくと健康に育つこと。

それを国全体で支えてあげましょう、
という考え方です。

「子育ての経済的負担を軽減し、安心して出産し、子どもが育てられる社会をつくる」

これは子どもを産む
お母さん、お父さんへの言葉ですね。

育児と切っても切り離せないのが
経済的負担、という夢のない言葉。

お金に困ることがなければ、
もっともっと子どもを産もうという
意識が高まるかもしれませんし、
それが未来の糧となるのです。

子どもが健康に育つためには
親の精神状態も健康でなければ、ですね。

「子ども手当の支給を受けた者は、前条の支給の趣旨にかんがみ、これをその趣旨に従って用いなければならない。」

要するに、児童手当を
子どもに関係しないことで
消費することはないように、ということ。

具体的に言うと、
親の趣味など、子どもには関係ない
ことでこの児童手当を使うことは
禁止ですよ、ということです。

それはそうですよね。

だって「児童」手当なのですから。

政府はあくまでも子どもを中心に
その家族に補助金を出しているのであり、
親単体へ出しているのではありません。

今一度児童手当の使い道を
検討してみてはいかがでしょうか?

北欧の子どもの医療費や児童手当

全体的には手厚いサポートがありますが、
国によって違いもあり、
サポートが充実している国と
日本と同程度の国とがありました。

国ごとに簡単にご紹介します。

デンマークの医療費・児童手当

<医療費>
18歳未満は歯医者も含めて無料。

<児童手当>
17歳まで3ヶ月ごとの支給。
0〜2歳・・・約70,000円
3〜6歳・・・約60,000円
7〜17歳・・・約50,000円

スウェーデンの医療費・児童手当

<医療費>
20歳未満は入院費も含めて無料。
薬は実費。

<児童手当>
16歳未満は毎月約18,000円支給。

ノルウェーの医療費・児童手当

<医療費>
12歳まで無料。
薬は実費。

<児童手当>
18歳未満は毎月約18,000円支給。

フィンランドの医療費・児童手当

<医療費>
18歳未満は歯医者も含めて無料。

<児童手当>
17歳未満は毎月約15,000円支給。
(第二子以降は増額)

アイスランドの医療費・児童手当

<医療費>
17歳未満は各診療ごとに約600円。

<児童手当>
7歳までは年間約60,000円支給。

子育ては各家庭でするものから国全体でするものへ

数十年前、
日本の子育てはこと金銭的なことに関しては
各家庭での完結型でした。

貧乏な家庭は子育ても貧乏でした。

でもそれでも健全な子育てができる
環境でした。

それは、貧富の差があっても
各地域のコミュニティで
金銭的なこと以外のサポートが
できる環境だったからだと思います。

近所で助け合って子育てをする、
みたいなことがそれですね。

ですが、時代は変わり、
近所同士の付き合いも希薄になってきた
世の中では、貧困家庭の子どもは
「貧困」という問題から発し、
孤独におちいることが
増えてきています。

そんな子どもを増やさないために、
少しでもできることはないか。

その答えを政府は本気で考え始めている、
今はそんな過渡期であると思います。

子育て世代が
さらに健全な暮らしを送れること、
それをいつでも最優先に考えている
北欧各国からまだまだ学ぶことは
たくさんありそうです。